こんにちわ。黒猫くろのです。
最近、注目していた漫画が映像化されてきているので、自分に先見の明があるのでは?と勝手に感じたので、今後アニメ・ドラマ・映画化されそうな漫画作品を紹介していきたいと思います。
今回、紹介するのはスピリッツで連載中の将棋漫画「リボーンの棋士」です。
引退からプロになる将棋漫画「リボーンの棋士」|10巻以下のおすすめ漫画
あらすじ
26歳を迎えてプロになれなかったために、奨励会(将棋のプロ養成所)を退会し、一度はプロになることを諦めた主人公の安住浩一がふとしたきっかけからアマチュア将棋から再びプロを目指す。
この作品の魅力
この漫画の魅力は3つあります。
この作品の3つの魅力
- アマチュアからプロになるという新しい視点
- 人気漫画に必要な魅力的な主人公
- 画力を補うための「静」の描写
アマチュアからプロになるという新しい視点
まず、注目するのは将棋漫画の中での新しい視点です。
アマチュアからプロを目指す漫画という将棋漫画を、私は今までに聞いたことはありませんでした。
もしかしたら、同じ分野の存在はあるかもしれませんが、まだ誰も人気作となっていない分野であるとおもいます。
将棋漫画自体は昔から存在しています。人気作で言うと、
3月のライオン
ハチワンダイバー
月下の棋士
あたりでしょうか。
それぞれの作品の紹介はしませんが、この3つともにアマチュアからプロになるという作品ではありません。
※ハチワンダイバーは主人公が元奨励会員というのは一緒ですが、まあ知っている人はわかると思いますが、プロを目指すというものではないので違います。
同ジャンルの同じ方向性で素晴らしい作品があると、とびぬけた作品にはなりにくいので正統派将棋漫画として、大成することはありえます。
人気漫画に必要な魅力的な主人公
人気漫画には、魅力的な主人公は必要不可欠です。
主人公には読者の人気ランキングで1位になるような主人公が必要になります。
その理由は、基本的に主人公が中心に話が進むので、その中で主人公に魅力的でないと読者が離れてしまうからです。
また、一部の作品を除いて、基本的に主人公はプラス思考である必要があります。
今作の主人公である安住も、昔は追い詰められたりした過去がありますが、劇中の今はかなりプラス思考の持ち主として描かれています。
一度、将棋と離れたことで、また将棋が好きだった頃を思い出して打ち始めたという展開です。
元々、安住には実力があったのですが、なかなかプロになれない焦りでおかしくなってしまったという過去があります。
こういうバックボーンは、良い作品に必要で、例えば「るろうに剣心」で剣心が昔、人斬り抜刀斎であった過去と同じで、大変な苦労をした上で今の前向きな性格があることがわかると、読者は主人公へ魅力を感じることができるようになります。
画力を補うための「静」の描写
本作の作者、鍋倉夫(なべくらお)さんは31歳の漫画家です。
Wikipediaなどが存在せずだったのですが、ニュース記事がありました。
今作が初の連載であったということで、年齢的にかなり苦労されたことを感じることができました。
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「アイ アム ア ヒーロー」などで知られる花沢健吾さんの元でアシスタントをしながら今回の連載につなげたとのことでした。
正直、私のような素人目から見ても、正面からの構図や同じ構図が多く、カメラの動きも少ないので画力はあまり高くはないのだと感じることができます。
ですが、この「リボーンの棋士」は退屈することがないんですよね。
まず、将棋漫画であるので、そこまで動きが必要ないこともありますが、「静」の描写がすごく良いです。
「静」の描写とは、キャラが動いていない時、いわゆる考えていることを描写するときの書き方ですが、主人公と相手、両方の心理描写を描くので、二人が考えていることがわかり、どんな状況なのかを理解しやすいのです。
正直、私は将棋漫画は好きですが、将棋は苦手です。
そんな人間でも楽しめる漫画だからすごいのです。
この主人公と相手の両方の描写がわかることを漫画では神視点というのですが、それがうまくマッチしている作品ですね。
現在は5巻まで発売している「リボーンの棋士」ですが、プロ昇格に向けて安住浩一の闘いにこれからも目が離せないので、読み始めるなら今がおすすめです。