過去2シーズンほどの圧倒的な力の差を見せられていない川崎フロンターレ。その理由とは何か?を30代フロンターレファンが考えてみました。
J王者川崎フロンターレが相手を圧倒できなくなった理由とは?
- J王者川崎フロンターレが相手を圧倒できなくなった理由とは?
- 首位は狙える位置も昨シーズンに比べて勢いがない川崎フロンターレ
- (1)相次ぐ主力の放出が続いたせい?
- (2)相手チームから研究されたから?
- 今後はサイドストライカーの機能がカギ
首位は狙える位置も昨シーズンに比べて勢いがない川崎フロンターレ
現在、川崎フロンターレは1試合少ない状態で自力で首位を目指せる形ですが2位となっています。鹿島アントラーズに次ぐ感じですね。
昨シーズン、2敗しかしなかったチームでしたが、今シーズンはすでに2敗をしています。1試合当たりのゴール数も2点以上あったのに今シーズンは1点台。異常に少ないわけではないですが、ここ2年の成績と比べると物足りないと感じてしまうファンも多いと思います。
その原因は、おそらく
(1)相次ぐ主力の放出が続いたせい?
(2)相手チームから研究されたから?
と感じている方がいると思いますので、語っていきたいと思います。
(1)相次ぐ主力の放出が続いたせい?
川崎フロンターレは2020年に驚異的な優勝をし、その結果日本代表にも主力として活躍している守田英正選手をポルトガルへ送り出しました。
翌年には三笘薫選手、田中碧選手がリーグ途中に海外移籍し、シーズン後には旗手怜央選手が海外移籍しました。
このように相次ぐ主力の穴を埋めることは簡単ではありません。実際、抜けた選手たちは日本代表にも呼ばれるレベルの選手たちです。そのレベルの選手を補強することはできなくないかもしれませんが、すぐには難しいところです。
リーグ2連覇を支えた選手たちは多く残っていますが、部分的に弱くなってしまったポジションは多く存在しています。
三笘薫選手が抜けた左サイドはマルシーニョ選手と宮城天選手が競いながら穴を埋めようとしてくれていますが、三笘選手ほどの存在感を出すことはどんな選手でも難しいと思います。困ったときの三笘が使えなくなったことで勝ちきれない試合も増えてきました。
そして、中盤も深刻な状態です。中盤の底で驚異的なパフォーマンスを見せていた守田選手が抜け、その穴は見事に橘田選手が埋めたように見えていますが、まだ経験の面で足りないことも多いです。
インサイドハーフとしては司令塔としてチームにリズムを与えていた田中碧選手が抜けたり、執念とフィジカルとテクニックで中盤を支えた旗手怜央選手も抜けました。脇坂選手を始め、新加入のチャナティップ選手も活躍はしていますが人が足りない用に感じています。やはり大島僚太選手の負傷離脱もあったりするので、コマが足りない感じが否めないんですよね。
とはいえ、小塚選手や塚川選手などの2年目選手たちのパフォーマンスが大きく向上しているので、今は少し成長を待つ時間なのかなと思っています。
(2)相手チームから研究されたから?
2つ目は相手チームからの研究についてです。川崎フロンターレが4−3−3のシステムを使い初めてから3シーズン目となりました。そろそろ他のチームが対策を講じられるようになってもおかしくはありません。
現に得点数・失点数ともに悪くなっています。最近は4−4−2や4−2−1−3など別システムも平行して使ったりして打開策を模索していますが、なかなか苦しい状態が続く用に思います。
今後はサイドストライカーの機能がカギ
今回は川崎フロンターレが最近、Jリーグにて圧倒できなくなった理由について書いてきました。
(1)相次ぐ主力の放出が続いたせい?
→YES
(2)相手チームから研究されたから?
→YES
と両方ともYESと言えると思います。
とはいえ、最近の川崎フロンターレの中で今までになかった采配も多く見られています。それは、サイドのウインガーにストライカーを配置することです。
もともと、小林悠選手などはサイドでも使われることが多かったですが、知念慶選手も器用されることが多くなってきました。
この利点としてはマークについてくるサイドバックはセンターバックに比べて高さはありません。なので、サイドからうまく中へ侵入できればゴールチャンスも増えるということです。
おそらく、三笘薫選手がいなくなったことによる得点力低下をサイドストライカーにより補完しようとしているのだと思います。
今はすごくハマった!と思う試合はまだ少ないですが、3連覇を目指すためには重要な起用方法になると思います。
明日の試合をまずは勝利し、首位に躍り出て、その後は一度も落ちずに3連覇を決めてほしいです!!期待しています!!
サッカーダイジェスト
2022年5/12号