DELPINOTE-とあるゲームディレクターの不思議な日常-

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ゲーム業界は楽しい?つらい?厳しい?約10年勤めてる私が厳選して3つずつ語ってみる【金儲け目的ならやめとけ】|ゲーム会社への就職

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こんにちわ、現役ゲームクリエイターのデルピンです。

 

私はゲーム業界でデバッグ→プランナー→ディレクターと経験してきました。今回はそんなゲーム業界の「楽しい話」と「つらい話(厳しい話)」という話を3つずつ厳選してリアルを伝えていきたいと思います!

 

ゲーム業界は楽しい?つらい?約10年勤めてる私が厳選して3つずつ語ってみる【金儲け目的ならやめとけ】

 

約10年間で2社経験しました

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まずは身の上話から。新卒での就活に失敗した私はデバッガーのアルバイトとして30名ほどの小さなゲーム会社に就職しました。半年後、働いていた会社が大手の子会社下するということで資本金も増えるタイミングに社員へ昇格、デバッガーからプランナーとなりました。

 

そこからは1年ほど先輩ディレクターについてプランナーをし、小さなタイトルでディレクターを経験。その後は本当いろいろこなして5年くらいで最初の会社を辞めました。理由は嫌になったというよりは環境を変えて、自分がどこまでやれるのかを試してみたい気持ちがありました。

 

次の会社、いわゆる今勤めている会社では若手が多くいるようなウェブベンチャーのゲーム部門でした。ベンジャーとはいえ、社員数は数百人はいる中規模会社。上場もしているので結構有名なところではあります。そこではずっと同じゲームアプリの運用プランナーを今もやっています。

 

ゲーム業界の楽しいところ・辛いところ

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ゲーム業界の楽しいところ(楽なところ)

朝は遅いし、遅刻はそこまで咎められない

ゲーム業界は基本的に朝はそこまで早くありません。会社によっては昼からの出社もあります。しかし、プランナーやディレクターなどの職種は他の職種や他社との折衝があったりするので、他の職種に比べるとシビアです。遅刻が続くとチクチク言われたりします。しかし、それでも他の業界に比べると勤怠に関しては緩いですね。

 

服装は自由なので、堅苦しくない

ゲーム業界は基本的に服装が自由な会社がとても多いです。ほとんどの会社がそうでしょう。そのため、堅苦しいスーツを着ないでいいですし、とても楽です。

私は最近、靴下を洗うのが面倒になってきたのでクロックスで出社してますが、何も咎められることも思われることもありません。スニーカー・サンダルなんでも自由です。

 

ただ、他社さんと打ち合わせがあるときはさすがに少しマシなものを着ていきますw

これはゲーム業界が、というよりは人間としてそうしている感じですね。

 

副業がしやすいけど条件はあり

これは割とゲーム業界の中でも分かれる意見は多いと思うのですが、副業OKな会社は多いです。ただ、昔からあるような大手会社だと難しかったり、これは会社によるかもしれません。

 

しかし、副業と言っても金を稼ぐためだけのアルバイトとかは微妙で、個人製作的な副業というような個人ビジネスの方は許されることが多いです。お金稼ぎというよりは自己成長につなげる形ですね。

 

上下関係はゆるいし実力主義

先輩が後輩に、後輩が先輩に物を申しても咎められることはありません。縦社会のゲーム会社は潰れていることやつまらないことが多いと思います。面白いゲームを作るためには縦社会は禁物なので、チームとして作業することが多いです。

 

そして、かなり実力主義の世界です。才能ある人間がどんどんステップアップします。上に書いた勤怠がゆるい・服装自由・副業自由ということも、実力主義だからこそです。面白いゲームを作れる人間が正義の割と厳しい世界です。

 

ゲーム業界の辛いところ

給料水準は低い

ゲーム業界はやる仕事に対して、給料水準は低いです。その理由は様々あると思いますが、娯楽産業なので儲かることが難しいという問題があります。やはり人にとって必要不可欠な産業の方が給料は上がりやすいですからね。

 

ただ、他の産業に比べて初期投資額が少なかったり(パソコンあれば作れるから)して利益率が高いので、ヒットが出れば給料が跳ね上がるチャンスもあります。すべては売れるゲームが作れるかどうかの割と厳しい世界です。

 

コミュニケーションは必要(プランナー職は特に必要)

外の業界の人からだと、カタカタとパソコンを使ってゲームを作っているイメージがあるかもしれませんが、コミュニケーションはゲーム業界でも必ず必要になっていきます。どの職種でも、その能力が高い人が給料上がっていきます。

 

特にプランナーはこの能力が必要不可欠です。理由は会社のレベルによってはコミュニケーションがうまく取れないような人や癖のある人が他の業界に比べるととても多いからです。悪い言い方で言うと、子供みたいな人ですね。ゲームを作る上ではそんな遊び心も必要なので、とても助かるのですが仕事をする上でかなり障害になります。

 

他の業界よりも大変な人間とやり取りする必要があるので、精神を病んでゲーム業界をリタイアすることも多いです。子供みたいな喧嘩に巻き込まれて胃に穴を開けるほどのストレスを受けることもあります。私はそこまでひどい状況になったことはないですが、周りの話を聞くと想像を絶するようなことも多いです。

 

この業界を目指す人の中には、コミュニケーションが苦手だ。という人が多いと思います。類はともを呼ぶと言いますが、そのような考えが前提にあるのでそういう人が業界に多いのだと思います。

 

しかし、コミュニケーション能力が高いだけでは成り上がれないのもゲーム業界なので、そこも注意です。売れるゲームを作るためには高いコミュニケーション能力も必要ですが、それ以上に運とプロデュース力も必要だからです。

 

残業が多い(帰れないこともしばしば)

ゲーム業界は残業がとても多い業界の一つです。その理由には裁量労働制をとっている会社が多いことが挙げられます。裁量労働制というのはもともと工場など作るものが決まっているようなお仕事で使われる制度なのですが、日本ではゲーム業界でも使われていたりします。

 

ゲーム開発というのはやり込もうとすればどこまでもやることができます。仕事に終わりが作られていません。そのため、残業が高くなる傾向にあるのです。

 

そして、日本の会社は残業を正義と見る傾向もあるので、それが二重に残業を増やしています。その結果、生産性を落としてしまい、疲れていなければ8時間程度で済む仕事を疲れ・ストレスなどから残業してこなしていたりします。

 

これはゲーム業界だけではないかもしれませんが、残業の負のループに入っていることが多いです。今の会社で毎日終電でしたが、途中からプロデューサーが動き、忙しい時でも21時には帰れるようになりましたが、生産性は落ちることはなく、質も向上しました。

 

残業することが正義ではないことに、この国はいつ気づくことができるのでしょうか。

少し話は逸れてしまいましたが、そんな感じです。

 

最後に

今回はゲーム業界の楽しいこと、辛いことを厳選して3つずつ語ってみました。

結構な文量になってきたので、この辺で終わりたいと思いますが、最後に伝えておきたいことがあります。

 

同じ趣味の仕事仲間は最高

 

ということです。

 

ゲーム業界はゲーム好きがほとんどです。なので、ゲームが好きな人はいろんなメリット・デメリットはあっても、同じ仲間と出会えると言う点ではこの業界は最高だと思います。

 

ゲームが好きじゃなければ、金儲けのためならばゲーム業界はやめましょう。しかしもし、ゲームが好き好きでたまらなくてゲーム業界にいきたい。しあkし怖くて悩んでいる人がいたら、とりあえず飛び込んでみることをお勧めします。仕事は人生の半分を占めるので、楽しいと思える道を探していきましょう。

 

今回はこの辺で失礼します。明日もよろしくお願いいたします。

 

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