ゲキサカより画像引用
川崎フロンターレ旗手怜央の進化が止まらない。元々、起用な選手としてFWの全ポジションと中盤の全ポジションをこなせるような選手でしたが、昨年の天皇杯にてまさかの左サイドバックデビュー。その時は負傷者が多発していたための緊急策だったのですが、今シーズンは川崎フロンターレの左サイドバックのスタメンとしてプレイ。どのポジションでも熟せるその姿はどこかリヴァプールFCのジェイムズ・ミルナー選手に重なるところがあります。今はU24日本代表でも左サイドバックを務め上げ、さらに株を上げつつある旗手選手を紹介したいと思います。
川崎フロンターレの”和製ミルナー”旗手怜央!超攻撃SBとして日本代表DF長友の後継に名乗りを上げる!
- 川崎フロンターレの”和製ミルナー”旗手怜央!超攻撃SBとして日本代表DF長友の後継に名乗りを上げる!
- 川崎フロンターレの大卒二年目、一年目は主にWGを担当
- 今季は左サイドバックで既に2ゴールを記録!
- 固定概念に縛られない新しいサイドバック像
川崎フロンターレの大卒二年目、一年目は主にWGを担当
まずは旗手怜央選手の経歴について、簡単にご紹介します。
2019年、順天堂大学在学時に川崎フロンターレから特別指定選手を受けて参加し、翌年2020年に加入した大卒2年目。
お父さんは野球の名門PL学園であの巨人のレジェンド桑田真澄さん、清原和博さんの1年先輩でスタメンを張っていたほどの実力者だったそうです。
元々のメインポジションはセカンドトップの位置ですが、2020シーズンは主にウイングとしてプレイをしていました。しかし、中盤の選手がいなくなったり・怪我で不足しているとインサイドハーフとしてもプレイしていましたね。リーグ戦の出場試合数は31試合で5ゴールを記録しました。
今季は左サイドバックで既に2ゴールを記録!
今シーズン、左サイドバックのスタメンだった登里選手が怪我で離脱し、車屋選手はセンターバックのバックアッパーでも起用されている事情からか旗手怜央選手がスタメンを張るようになりました。
昨年の天皇杯にて起用された左サイドバックのポジション。あの時は緊急対応だったと思いますが、鬼木監督の中で使える算段がついたということでしょう。
結果もついてきており、6勝1分で好調をキープする川崎フロンターレでサイドバックながら2ゴールを記録。現在、日本代表にも招集中の山根視来選手とともに川崎フロンターレの超攻撃サイドバックとして活躍しています。
そして、U24日本代表では今までに起用されていた前線のポジションではなく、サイドバックとしてアルゼンチン代表との試合に出場していました。同じ川崎フロンターレの三笘薫選手と好連携を見せ、幾度もチャンスを作り出していましたね。
固定概念に縛られない新しいサイドバック像
旗手怜央選手のサイドバックは、従来の縦の動きをしてクロスを上げるようなサイドバックではない、新しいサイドバック像を作り上げようとしています。
本人曰く、サイドバックというポジションの意識はないとのこと。実際、川崎フロンターレの試合中では右サイドにいることもいたりします。また、中央へ移動して偽サイドバックのようにしてボランチの位置でボールを受けたり、セカンドトップのように中央から前線へ飛び込んだりもします。
その姿はまさしく、インナーラップがうまい現代型のサイドバックの形と言えるでしょう。これは右サイドバックの山根視来選手も得意ですが、山根視来選手以上に中央でプレイする時間は長いと思います。
このサイドバック像はここ最近の悩みとなっている”長友佑都”選手の後継者問題の一つの答えになるかもしれません。同じタイプではなく、異なるタイプのサイドバックとして超攻撃的という部分では継承できているものと思います。
常にサッカーは進化しているので、旗手怜央選手はその進化の過程で生まれたサイドバックなのでしょう。元々前線の選手であり、強靭なフィジカルや強烈なシュートを持っている選手なので、より得点を狙いたい時に大切なピースになれることは間違いないと思います。
U24日本代表として、東京オリンピックで結果を出し、いつかは日本代表のサイドバックとしてプレイする日を考えてしまう私がいます。今の旗手選手にはワクワクしかありません。これからも活躍に期待しています!
新時代のサイドバックが主人公のサッカー漫画!
『アオアシ』